オフィスビルや店舗、工場など、さまざまな建物において快適な室内環境を維持するために欠かせない空調設備。しかし、空調機にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。適切な空調機を選択することで、省エネ効果の向上や運用コストの削減、そして快適な室内環境の実現が可能になります。
今回は、空調設備の専門家である株式会社エアーコネクトが、主要な空調機の種類とその特徴について詳しく解説いたします。

空調機の基本分類
空調機は大きく分けて「中央式空調機」と「個別式空調機」の2つに分類されます。それぞれの特徴を理解することで、建物の用途や規模に応じた最適な選択が可能になります。
中央式空調機
中央式空調機は、1台の大型空調機で建物全体または広範囲のエリアを空調する系統です。主に大規模なオフィスビルや商業施設、病院などで採用されています。
特徴
- 大容量の処理能力を持つ
- 集中管理により効率的な運用が可能
- 初期投資は高いが、大規模建物では運用コストが有利
- 専門的な保守管理が必要
適用建物
- 大規模オフィスビル
- 病院・医療施設
- 大型商業施設
- ホテル
個別式空調機
個別式空調機は、各部屋やエリアごとに独立した空調機を設置する系統です。小規模から中規模の建物に広く採用されています。
特徴
- 部屋ごとの個別制御が可能
- 初期投資が比較的少ない
- 故障時の影響範囲が限定的
- 保守管理が比較的容易
適用建物
- 小規模オフィス
- 店舗・飲食店
- 住宅・マンション
- 小規模工場
主要な空調機の種類と特徴
1. パッケージエアコン(ルームエアコン)
最も一般的な空調機の一つで、室内機と室外機がセットになったシステムです。
特徴
- 設置が簡単で工事費が安い
- 部屋ごとの温度調整が可能
- 省エネ性能が高い製品が多い
- 家庭用から業務用まで幅広いラインナップ
適用場所
- 小規模オフィス
- 店舗
- 住宅
- 小会議室
メリット
- 初期投資が少ない
- 部屋ごとの個別制御
- 設置・メンテナンスが容易
- 故障時の影響範囲が限定的
デメリット
- 大空間には不向き
- 室外機の設置場所が多数必要
- 外観への影響
2. 天井埋込カセット形エアコン
天井に埋め込んで設置するタイプの空調機で、オフィスや店舗で広く使用されています。
特徴
- 天井に埋め込むため外観がすっきり
- 4方向吹出しで均一な空調が可能
- 比較的大きな空間に対応
- 天井内に設置するため騒音が少ない
適用場所
- オフィス
- 店舗
- 会議室
- 医療施設
メリット
- 室内の美観を損なわない
- 均一な温度分布
- 比較的静か
- 中規模空間に最適
デメリット
- 天井工事が必要
- メンテナンス時の天井開口作業
- 設置コストが比較的高い
3. 天井吊形エアコン
天井から吊り下げて設置するタイプの空調機です。
特徴
- 天井工事が不要
- 設置が比較的簡単
- メンテナンスが容易
- 風向調整が可能
適用場所
- 店舗
- 工場
- 倉庫
- 大空間オフィス
メリット
- 設置工事が簡単
- メンテナンス性が良い
- 比較的安価
- 風向調整が可能
デメリット
- 外観への影響
- 風の直撃感がある場合がある
- 騒音が比較的大きい
4. 床置形エアコン
床に設置するタイプの空調機です。
特徴
- 床に設置するため工事が簡単
- 大容量タイプが多い
- メンテナンスが容易
- 比較的安価
適用場所
- 工場
- 倉庫
- 大空間
- 仮設施設
メリット
- 設置工事が簡単
- 大容量対応
- メンテナンス性が良い
- 比較的安価
デメリット
- 床面積を占有
- 外観への影響
- 風の直撃感
- 騒音が比較的大きい
5. ダクト形エアコン
ダクトを通して各部屋に空気を送るタイプの空調機です。
特徴
- 1台で複数の部屋を空調
- 室内機が見えない
- 集中管理が可能
- 高い省エネ性能
適用場所
- オフィスビル
- 病院
- ホテル
- 大型施設
メリット
- 室内の美観を損なわない
- 集中管理による効率性
- 高い省エネ性能
- 複数室対応
デメリット
- 大規模なダクト工事が必要
- 設置コストが高い
- メンテナンスが複雑
- 設計の自由度が制限される
空調機選択のポイント
1. 建物の規模と用途
建物の規模や用途に応じて適切な空調機を選択することが重要です。小規模な事務所であればパッケージエアコンが適していますが、大規模なオフィスビルでは中央式やダクト形エアコンが効率的です。
2. 初期投資と運用コスト
初期投資だけでなく、電気代や保守費用などの運用コストも考慮する必要があります。省エネ性能の高い機種を選ぶことで、長期的な運用コストを削減できます。
3. 設置環境と制約
天井高や設置スペース、配管ルートなどの制約を考慮して選択する必要があります。また、騒音や振動の問題も重要な要素です。
4. 将来の拡張性
建物の用途変更や拡張の可能性を考慮して、柔軟性のある空調システムを選択することが重要です。
まとめ
空調機の選択は、建物の快適性や省エネ性能、運用コストに大きく影響します。それぞれの空調機の特徴を理解し、建物の用途や規模、予算に応じて最適な選択をすることが重要です。
株式会社エアーコネクトでは、お客様の建物に最適な空調システムのご提案から設置、メンテナンスまで一貫してサポートいたします。空調機の選択や更新をご検討の際は、ぜひ当社にご相談ください。専門知識と豊富な経験を持つスタッフが、最適なソリューションをご提案いたします。








