空調設備は現代の建物において欠かせない設備の一つですが、多くの方が見落としがちなのが「定期メンテナンス」の重要性です。空調機は24時間365日稼働することも多く、適切なメンテナンスを怠ると性能低下や故障の原因となり、結果として高額な修理費用や電気代の増加を招くことになります。
空調設備の専門家である株式会社エアーコネクトが、空調機の定期メンテナンスがなぜ重要なのか、そしてどのようなメンテナンスが必要なのかについて詳しく解説いたします。

定期メンテナンスを怠った場合のリスク
1. 冷暖房効率の大幅な低下
空調機の内部にホコリや汚れが蓄積すると、熱交換器の性能が著しく低下します。汚れた熱交換器は熱の移動を妨げ、設定温度に達するまでに長時間運転が必要になります。これにより電力消費量が増加し、電気代が20-30%増加することも珍しくありません。
2. 故障リスクの増大
定期的なメンテナンスを行わないと、部品の摩耗や劣化が進行し、突然の故障が発生するリスクが高まります。特に夏場のピーク時に故障すると、修理業者の手配に時間がかかり、長期間快適な環境を維持できなくなる可能性があります。
3. 室内空気環境の悪化
空調機内部にカビや細菌が繁殖すると、それらが室内に拡散され、シックハウス症候群やアレルギー症状の原因となります。特に湿度の高い環境では、レジオネラ菌の繁殖リスクも高まります。
4. 設備寿命の短縮
適切なメンテナンスを行わないと、空調機の寿命が大幅に短縮されます。一般的に業務用空調機の寿命は10-15年程度ですが、メンテナンス不足により7-8年で交換が必要になることもあります。
5. 法的コンプライアンスの問題
建築物衛生法では、一定規模以上の建物において空調設備の定期的な清掃・点検が義務付けられています。これを怠ると法的な問題となる可能性があります。
定期メンテナンスの効果とメリット
1. 大幅な省エネ効果
定期的なメンテナンスにより、空調機本来の性能を維持できます。清掃された熱交換器は効率的な熱交換を行い、設定温度への到達時間を短縮します。これにより、電力消費量を15-25%削減することが可能です。
2. 快適な室内環境の維持
適切にメンテナンスされた空調機は、安定した温度と湿度を維持し、快適な室内環境を提供します。温度ムラや異音の発生も抑制され、従業員の作業効率向上にも貢献します。
3. 故障予防と安定稼働
定期的な点検により、部品の劣化や異常を早期に発見できます。これにより、計画的な部品交換や修理が可能になり、突然の故障を防ぐことができます。
4. 設備寿命の延長
適切なメンテナンスにより、空調機の寿命を大幅に延長できます。部品の摩耗や腐食を抑制し、設備投資の回収期間を長く確保できます。
5. 健康的な室内環境
定期的な清掃と除菌により、カビや細菌の繁殖を防ぎ、健康的な室内空気環境を維持できます。これは従業員の健康維持だけでなく、企業の労働環境改善にも貢献します。
定期メンテナンスの内容と頻度
月次メンテナンス(自社で可能)
フィルター清掃・交換
- 頻度:月1回
- 内容:エアフィルターの清掃または交換
- 効果:風量確保、空気質向上
外観点検
- 頻度:月1回
- 内容:異音、振動、水漏れの確認
- 効果:早期異常発見
リモコン・制御盤点検
- 頻度:月1回
- 内容:設定温度の確認、表示異常の確認
- 効果:制御系トラブルの早期発見
季節メンテナンス(専門業者推奨)
熱交換器清掃
- 頻度:年2回(夏前・冬前)
- 内容:室内機・室外機の熱交換器清掃
- 効果:熱交換効率の向上、省エネ効果
ドレン系統清掃
- 頻度:年2回
- 内容:ドレンパンとドレン配管の清掃
- 効果:水漏れ防止、カビ・細菌対策
冷媒系統点検
- 頻度:年1回
- 内容:冷媒圧力確認、漏れ点検
- 効果:冷暖房能力の維持
年次メンテナンス(専門業者必須)
総合点検
- 頻度:年1回
- 内容:全系統の詳細点検
- 効果:包括的な性能確認
電気系統点検
- 頻度:年1回
- 内容:配線、端子、絶縁抵抗の確認
- 効果:電気的トラブルの防止
運転性能測定
- 頻度:年1回
- 内容:冷暖房能力、消費電力の測定
- 効果:性能劣化の定量的把握
メンテナンス計画の立て方
1. 現状把握
まず、現在の空調設備の状況を正確に把握することが重要です。設備の種類、設置年数、過去のメンテナンス履歴などを整理します。
2. 法的要件の確認
建築物衛生法や労働安全衛生法などの法的要件を確認し、必要な点検・清掃の頻度や内容を明確にします。
3. 予算計画
年間のメンテナンス費用を予算化し、計画的なメンテナンスを実施できる体制を整えます。
4. 専門業者の選定
信頼できる専門業者を選定し、定期メンテナンス契約を締結します。24時間対応やアフターサービスの充実度も重要な選択要素です。
5. 記録管理
メンテナンスの実施記録を適切に管理し、法的要件への対応や設備の状態把握に活用します。
コストパフォーマンス分析
初期投資vs長期効果
定期メンテナンスには一定のコストがかかりますが、長期的には大きな経済効果をもたらします。
年間メンテナンス費用:設備費の2-3% 省エネ効果:年間電気代の15-25%削減 設備寿命延長:3-5年の延長効果 故障修理費削減:緊急修理費用の大幅削減
一般的に、定期メンテナンスの投資は2-3年で回収でき、その後は純粋な利益として還元されます。
専門業者選びのポイント
1. 技術力と実績
空調設備の専門知識と豊富な実績を持つ業者を選択することが重要です。各種資格保有者の在籍や技術研修の実施状況も確認しましょう。
2. 対応力とサービス
24時間対応や緊急時のサポート体制、定期的なレポート提供などのサービス内容を確認します。
3. 法的対応
建築物衛生法などの法的要件に精通し、適切な対応ができる業者を選択します。
4. 価格の透明性
メンテナンス内容と費用が明確で、追加費用の発生条件も明示されている業者を選びます。
まとめ
空調機の定期メンテナンスは、快適な室内環境の維持、省エネ効果の実現、設備寿命の延長、健康的な環境の確保など、多くのメリットをもたらします。初期投資は必要ですが、長期的には大きな経済効果を生み出す投資と言えるでしょう。
株式会社エアーコネクトでは、お客様の空調設備に最適なメンテナンスプランをご提案し、専門技術者による高品質なサービスを提供いたします。定期メンテナンス契約により、計画的で効率的な設備管理をサポートし、お客様の快適な環境づくりに貢献いたします。
空調設備のメンテナンスについてのご相談は、ぜひ当社までお気軽にお問い合わせください。








